2021年07月30日 / 2021年07月30日

【前編】介護用品の除菌、注意すべきポイントを除菌会社が解説

今回は介護用品の除菌について注意しておきたいポイントや周知徹底しておきたい内容について、除菌会社が日々の施工業務の中で感じたポイントを交えて解説していきます。

【記事】

【前編】介護用品の除菌、注意すべきポイントを除菌会社が解説
介護施設でお仕事をされている方の中には、介護用品の除菌に頭を悩ませているという方も多くいらっしゃるでしょう。特に管理者の方は、利用者ならびに従業員の感染リスクもありますので、心配もなおさらです。

まだまだ感染状況も収束していませんので、集客の観点から考えても介護用品の除菌は従来に増して徹底していることが求められる、極めて重要なポイントとなりました。

介護用品の除菌にお困りの介護従事者の方々のお役に立てるよう、今回は前後編の二つの記事に分けてご紹介していきます。

居室内の除菌注意点と対策方法

居室内の除菌注意点と対策方法
今回ご紹介するのは介護施設の中でも入居者様がいらっしゃるタイプの施設で主に使える除菌の注意ポイントです。主に居室内の注意したいポイントや対策方法に照準を絞ってご紹介していきます。

実際に現場で使われるアイテムばかりですが、見落としがちなものもありますので確認していきましょう。

立ち上がり補助手すり(通称:たちあっぷ)

立ち上がり補助手すり(通称:たちあっぷ) 樹脂製、またはツルツルした素材が使われていることの多い「立ち上がり補助手すり」という製品があります。通称、商品名で「たちあっぷ」などと呼ばれます。こちらは入居者・職員どちらも実際に触ることが多いものではないでしょうか。

立ち上がり補助手すりの除菌は、実際に手に触れる機会も多い製品だけに極めて重要です。かと言って素材の兼ね合いもあります。
よって、熱湯消毒が難しいというケースもあるでしょう。

また入居者様がいらっしゃる場面では簡単に除菌ができないというケースも考えられます。

対策方法としては、定期的に拭き上げの除菌を行うと良いでしょう。拭き上げの際に使用するのは高濃度のアルコール、またはアルコールで一度拭き上げたあと次亜塩素酸ナトリウムなどを使うと良いでしょう。

-POINT-

ちなみに注意点として、油汚れや皮脂汚れなどが付着している場合は次亜塩素酸ナトリウムの除菌効果が落ちてしまいます。

一度界面活性剤などで皮脂汚れを落としてから次亜塩素酸ナトリウムを使うという方法もあります。もちろんアルコールでも脱脂は可能ですので、どちらか一方を取り入れると良いでしょう。

ポータブルトイレ

ポータブルトイレ ポータブルトイレは介護において避けて通れない製品です。
ポータブルトイレは従来から大腸菌やその他のウイルス・細菌に関連する感染症防止の兼ね合いで除菌が行われてきた製品です。

しかし、昨今それにもまして新型ウイルス感染症防止のため、除菌を徹底しなければなりません。ポータブルトイレには専用の除菌剤や消臭液といったものが用意されていますが、それでは不十分ということも考えられますので、専用の除菌剤や消臭液に含まれている成分を今一度確認しておきたいところです。

可能であれば界面活性剤がふんだんに使われていることやアルコールなど除菌・消毒効果が認められている成分が入っていることを確認しておきましょう。
そういった成分表示が見当たらない場合には、消臭液に加えて独自に除菌・消毒作業を行う必要があります。

マニュアルとして定期的に除菌・消毒が定められている場合でも利用者の状況に応じて回数を増やすことが重要です。

-POINT-

ポータブルトイレはその性質上、新型ウイルス感染症というよりは大腸菌やノロウイルス関連の感染が拡大する傾向にあります。
しかしダブルパンチで感染が拡大してしまっては元も子もありません。このような時だからこそ大腸菌やノロウイルスも除菌できる除菌剤を使用することが重要です。

離床センサー

離床センサー ベッドやマットレスから利用者が離れた際に作動する離床センサーという製品があります。入居者様の状態によっては離床センサーをつけているケースもあるでしょう。
この離床センサーについても、センサー部分が樹脂製ということが多いため徹底的に除菌すべきです。

樹脂製素材は多くの場合つるつるした素材のため、万が一新型ウィルスが付着していた場合数日程度ウイルスが生き残ってしまう可能性があるからです。

こちらも可能な限り除菌を徹底したいところです。とはいえ樹脂製なので、高濃度のアルコールでは変質してしまったり樹脂素材を傷めてしまう可能性があるなど様々なリスクが伴います。

必要に応じて次亜塩素酸ナトリウムまたは界面活性剤などで拭き上げるなど、除菌の際の溶剤・使用する除菌剤を変更する必要があるケースもあります。

界面活性剤を使用する場合は、つけ置きしないと新型ウイルスを除菌することができないことがありますので、必ずウイルスに対する使用方法を確認してください

テレビ

テレビ 居室内で最も多く利用されるものがテレビではないでしょうか。

入居者が居室で過ごす時間が多い場合、自ずとテレビを使うことが考えられます。付随してテレビリモコンの除菌も必要です。

また、高齢者の方はリモコンではなく、テレビ本体の主電源を操作して電源をオン・オフすることも考えられます。当時のテレビはリモコンが付いておらず、主電源をテレビ本体で操作する必要があった名残です。

施設の管理マニュアルで、こういった知見は共有されているケースがほとんどですが、場合によっては管理者の方も含めて現場に入られる職員の方がお若いなどで、見落としてしまうケースが見られます。

認知症の方は特に新しいものの扱いに適応できず、テレビの主電源を直接触ってしまうことが考えられますので細かいボタン部分も除菌する必要があります。
こちらは除菌スプレーの使用や拭き上げなどで十分対応可能ですが、日々の業務の中で意外と見落としがちなため、注意が必要です。

テーブル・ポット

テーブル・ポット テーブルやポットなど入居者が居室で独自に使用する家具についても注意が必要です。共用部分で食堂などを用意しているケースでは特に見落としがちなポイントとなります。

入居者がご自身でケースはあまり多くありませんので、必要に応じて職員の方が定期的に除菌施工を行う必要があります。具体的な施工方法は煮沸消毒や除菌剤の使用など、一般的なテーブル・ポットの除菌方法と変わりありません。

個別の除菌、業務上懸念される点とは

個別の除菌、業務上懸念される点とは 個別の除菌を行うことをは業務上いくつかのリスクを伴います。入居者の居室まで清掃・除菌を行うには以下のような問題があります。

リソース不足

リソース不足 まず単純に人員の兼ね合いでリソースが不足するというリスクがあります。特に昨今介護職員の不足は業界全体の大きな問題のひとつです。

通常の業務でもギリギリという中、今回の新型ウィルス感染症に関連した業務の追加などもあるため、居室一軒一軒の除菌までは手が回らないと考えられます。

入居者の拒否

入居者の拒否 居室はパーソナルスペースです。そのため、入居者から職員が立ち入ったり除菌を行うことに拒否が見られる可能性もあります。

専門の除菌業者が一括で工事に入ると説明すれば納得いただけるケースも多いのですが、職員が定期的に巡回して居室に立ち入ることについては強烈な拒否に遭いなかなか除菌ができないというケースもあります。

またその際に、受傷事故などの思わぬトラブルに巻き込まれるケースもありますので注意したいところです。

除菌を一括で行うという安心

除菌を一括で行うという安心 特に介護施設の入居者の「居室」についてはプライベートな空間であることも手伝って、様々な事情から一括での除菌が難しいというケースもあります。

そんな時、除菌施工業者が一括で施設内全体の除菌を行うことは一つの光明となる可能性もあります。

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