緊急事態宣言あけ、外出後の除菌対策まとめ
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緊急事態宣言の解除に伴い、外出する機会が増えた方も多いでしょう。 除菌対策を再確認して、他のウイルス感染症感染を含めて新型ウイルス感染症にも注意していきたいものです。
ここでは改めて外出後の除菌対策をおさらいしていきます。
外出後の除菌対策

除菌スプレー
除菌スプレーを使うことで、服や手指の除菌が可能です。また、一口に除菌スプレーといってもアルコール系や塩素系等様々な種類が存在しています。
そのため、服に除菌スプレーを吹きかける際は服が傷まない成分かどうか確認が必要です。 手指に使う場合も、アルコールアレルギーを引き起こす可能性があるので注意すべきです。
製品例としては「ファブリーズ」「リセッシュ」が挙げられます。
これらの商品の中には除菌剤や除菌できる成分が配合されているものがあり、手軽に使えるもので調達しやすいものと言えば、上記のような製品が該当するでしょう。
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ただし中には消臭成分のみが配合されていて除菌効果まではないといったものもあります。必ずパッケージ表面に除菌という文言が表記されているものを選ぶようにしたいところです。
着替え
着ていた服についているウイルスを持ち込まないように服を変えることも有効な除菌対策につながります。コートは帰宅した際、すぐに脱ぐようにしましょう。
ウィルスの粒子は基本的には目に見えません。ということで帰宅した際に外のチリやホコリと一緒にウイルスの粒子を付着させているという前提で動いた方が宜しいでしょう。
コート類をそのままソファーなどに放置してしまうと、そこから家庭内にウイルスの粒子が広まってしまう恐れがあります。
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まずは着替えを行い、同時にウィルスの粒子が付着しているリスクがある衣類についてはそのまま洗濯かごなどに収納するようにしましょう。
洗濯
着ていた服のウイルスを落とすためには洗濯が有効な手立てです。帰宅したらなるべく早く洗濯機に服を入れ洗濯するようにしましょう。洗濯や洗浄は一般的にウイルスの粒子を洗い流す効果があると考えられます。具体的には洗剤などの界面活性剤を利用することにより、繊維に入り込んでいるウイルスの微粒子についてもツルツルと洗い流されていくイメージです。
外出後の除菌対策が不十分だった場合のリスク

感染者数が日を追うごとに少なくなってきている2021年秋口現在、外出後の除菌対策が多少不十分でも大丈夫だろう・・・と思っている方が多くいらっしゃいます。
決してそんなことはありません。ここでご紹介するようなリスクが伴うため、外出後の除菌対策は今なお、徹底的に行うべきといえます。
また、今回の緊急事態宣言解除については完全な収束という国からの公的なアナウンスもありません。いつ、次の波が来るか分からないという言い方もできます。
警戒を怠ることなく除菌対策を徹底していきましょう。
ウイルス感染する
外出後の除菌対策が不十分だった場合、ウイルスが体内に侵入し感染してしまうリスクがあります。一般的に新型ウイルス感染症を筆頭とする各種感染症のウイルス微粒子は、様々なルートを通して体内に入り込み、そして体内で増殖することで感染となります。
つまりウイルスが体内に入り込む隙を与えてはいけないのが感染対策の原則です。外出後は外を歩いてさまざまなウイルスや病原菌の粒子が付着しているため、これをないがしろにしてしまうとウイルスに感染する恐れが格段に高まると言って差し支えないでしょう。
家庭内クラスターの恐れ
確かに最近新型ウィルス感染症は、無症状や不顕在性の感染者という言い方をするなど、とにかく症状が出ないという方も一定数いらっしゃいます。しかし症状が出ないからといってご自身がウイルスに感染していないということはありません。
ご自身には症状がなくともウイルスを放出し続けるため、ウイルスを持ち込み感染してしまったことからご家庭内でのクラスターへ繋がってしまったというケースもあります。
抵抗力の弱い方や、体質によってはそのまま重篤な症状を引き起こす可能性もあるため、ご家族を守るという部分でも感染対策は重要なポイントとなります。
外出後の除菌対策Q&A

Q:商業施設などで毎回手指衛生を行っていますが、帰宅後にも手指衛生は必要ですか?
結論としては必要です。商業施設でも最近は手指衛生のためのアルコールジェルや除菌剤が配布されています。これらをご使用の方も多くいらっしゃるでしょう。しかし帰宅後にも必ず手指衛生をしておく必要があります。なぜなら最後に手指衛生を行ってから、自宅のドアを開けて寝室に入るまで、どれだけのボタンやパネル、そしてドアノブなどを触られるでしょう。
一般的に消毒液や除菌剤は使用した瞬間に手指に付着しているウイルスや菌の類を不活化するか、洗い流すか、あるいは拭き取るかという性能しかありません。
つまり一度除菌したら1時間はウイルスや病原菌が付着しないということは一切ありません。そのため、何かに触れた際には新規に手指衛生をする必要があります。
ペンダントタイプの「バリア」のような製品を使用しています。手指衛生は必要ありませんよね?
必要あります。あくまでもそういった製品は空間の除菌を謳っているものであり、手や指に付着したウイルスや微粒子を不活化したり洗い流す効力はありません。そもそもこの手のタイプの商品は、関係各所から注意喚起されることがあるなどその効果に疑問を呈する専門家もいらっしゃいます。
装着されるのは個人のご自由です。しかし手指衛生の能力まではありません。よって必ず手指衛生は行うようにする必要があるでしょう。
Q:玄関先にアルコールジェルを置いておけば一発ですよね?
一概に「間違いない」とは言えないのが現状です。というのも玄関先でアルコールジェルなどによる除菌や消毒を行ったとしても、その後ウイルスや微粒子が付着している恐れのあるバッグや衣類を脱いだり・かけたりすることによってさらにウイルスや微粒子が付着する恐れがあります。
これでは意味がありません。
先程の質問の通り、アルコールジェルや除菌剤はその「瞬間」手指についているものを不活化したり洗い流したりする能力しかありません。
ということで玄関先にアルコールジェルを置いておくのは感染対策や除菌対策に有効な手立てではあります。
-POINT-
しかし1度除菌を行った後、再度脱いだものを片付けた後などに手洗いやうがいなどの基本的な除菌対策を行うと良いでしょう。
まとめ

外出時に細菌やウイルスの類を持ち込んでしまうと、ご自身の感染リスクはもちろんのこと家庭内クラスターなどさまざまな重篤なリスクを引き起こす可能性があります。
基本的な手指衛生はもちろんのこと、自宅内でもできる様々な除菌対策を今一度確認しておきましょう。
また自宅内の衛生環境や除菌対策が気になる場合は、プロに依頼して室内を一括除菌するという考え方もあります。予防のための除菌対策を行う方も最近急増しています。