2021年01月28日 / 2021年03月04日

絶対に避けたいクラス内感染、いざという時の対策は?─発生前・発生後の対策方法

幼稚園や保育園といった施設でのクラス内感染が増えています。この記事ではクラス内感染の前後でどのような対応・対策をすべきなのか除菌業者が解説いたします。

【記事】

新型コロナウイルスの感染によるリスクが高いとされている幼い子供を預かっている施設でも、クラスター発生の懸念は広まっています。 しかし、子供を預けて仕事をしたいと考える親も多いことから幼稚園や保育園の経営を止めることはできない状況があります。

経営者としても事業継続を推進していきたいのがもっともなことですが、クラス内感染が発生したら、という不安は常に付きまとうでしょう。 この記事ではクラス内感染に対する正しい心構えを示した上で、クラス内感染の前後で何をすべきなのかを詳細に説明します。



いま避けるべきはクラス内感染の「拡大」

保育園や幼稚園ではクラス内感染の回避手段についての議論に集中しがちです。 確かにクラス内感染の発生を防止できるのが理想的ですが、現実的には100パーセント防ぎきることは困難だという認識も必要です。

個々の園児が家庭でどのような感染リスクにさらされているかはわからず、手指を口にくわえたり、身の周りにあるものを舐めたりしてしまう子供もいます。 大勢の園児がいる中で、誰かがウイルスに感染した状態で登園してしまうリスクは少なからずあるという考えを持つのが賢明です。 クラス内感染に関する考え方として、発生をゼロにしようとする努力と合わせて、さらなる感染拡大を防止するための体制を整えるのが重要です。

感染が発生したとしても、拡大を避けられれば被害は最小限に留められます。 感染拡大を防ぐための方策をあらかじめ考えておくことで、保護者や職員の不安を可能な限り払拭することができます。 また実際に感染が起きてしまった場合に速やかな対応をとることで、さらなる被害の拡大を食い止めることができるでしょう。

クラス内感染が発生した際、必要なものは

クラス内感染が発生する可能性があるという前提に立つと、拡大を防ぐために何が必要なのでしょうか。 感染発生前に取り組むべきことと、感染発生後に実施すべきことは異なります。 それぞれについて具体的な対策を例示するので、職場に合わせた対策方法を考えてみて下さい。


感染発生前
感染発生前には家族の協力を得ながら園児の体調や健康について把握しつつ、感染防止の取り組みを促すのが基本です。 具体的には以下の3つが重要な取り組みとして挙げられます。


園児等の手指消毒、体調管理の徹底
まずは園児等の感染対策が必要です。 アルコール消毒液を設置して使い方を教え、来園したときや食事の前などに手指の消毒をさせることが大切です。 おもちゃで遊ぶ前や屋外で活動した後にも手指消毒をすればリスクは下がります。 幼い子供はアルコール消毒液が付いている手で目を触ってしまうなどのトラブルを起こすこともあります。

教育指導を徹底するだけでなく、現場の職員が一人一人の様子を見て安全に消毒できるようにしましょう。 また、園児等の体調管理も徹底して行うのが大切です。 登園時には検温をして37.5℃以上の熱が出ていないかを確認する必要があります。 熱が出ていなくても体調が悪い場合には自宅で安静にしてもらい、クラス内感染の防止に努めるのが賢明です。

園内にいるときにも様子の観察を怠らず、体調が悪そうなときには速やかに保護者へ連絡し、病院や診療所などで診察を受けさせましょう。


各家庭の健康状態の聞き取り
幼稚園や保育園にいる間だけでなく家庭での園児の様子についても聞き取りをするのが大切です。 毎朝保護者に様子を聞いて、前日の退園後から今朝まで元気だったかを確認するのが重要な対策です。 昨日は体調が悪そうだったけれど、今朝は大丈夫そうだから連れてきたというケースもあります。

体調が悪かった原因がわからず、園内に入ってからまた体調を崩すというのはよくあることです。 その日は帰って自宅で様子を見てもらい、必要に応じて医師の受診を促すようにしましょう。 この際に保護者や家族の健康状態についても可能な範囲で聞いておくと安心です。

家族の体調が悪く、万が一感染していたとすると子供もキャリアになっている可能性があります。 家族に体調が悪い人がいるときには子供を預かれないと事前に連絡をしておくと保護者とのトラブルが起こらずに済みます。


職員の健康管理・検温徹底
職員の日常的な健康管理と検温も並行して実施する必要があります。職員がクラス内感染の発生原因になるリスクもあるからです。 園児と同様に検温をして37.5℃以上の熱があるかをチェックすることも必要ですが、その前に自宅で検温を促して熱があったり、体調が悪かったりしたときには自主的に休むように促すことも大切です。

保育園や幼稚園では職員不足が悩ましい問題ではありますが、無理をして出勤した職員から一気に感染が広まってしまっては元も子もありません。 経営者が率先して安全策を取り、無理な出勤を求めずに主体的に休むよう伝えるのが無難です。


感染発生直後
感染が発生してしまった場合には直後から冷静な対応が求められます。 何をすべきかを順序を追いながら紹介するので、現場に合わせて具体的な対策フローを作成しておきましょう。


園児等のプライバシー配慮
感染発生時にはプライバシーへの配慮を徹底して対応を図るのが肝心です。 大人に比べて幼い子供にはさらに精神的な配慮が必要とされます。 園児によっては、無事に回復して園内に戻ってきたときに他の園児からからかわれてしまうのではないかと不安になる子もいる可能性があります。 まだ幼くて他人への配慮ができない子供もいるので、感染後に戻ってきた子供に悪口を言ったり、いじめの問題を起こしたりする可能性も完全には否定できません。

各家庭での対応を求めるために感染が発生した事実は伝えなければなりませんが、誰が感染したのかは伏せておきましょう。 感染発生が発覚した時点で休園として、誰が感染者なのかを判断できないようにするのも大切です。


迅速な連絡・各所連携の徹底
クラス内感染が発生したら状況を整理した上で必要なところに連絡していきましょう。 保護者に感染発生の事実や発覚した日時を連絡し、子供に検査を受けさせるよう促すことが欠かせません。

感染発生が発覚した当日に出勤していなかった職員に対しても感染が発生した事実を伝えて健康管理を求める必要があります。 場合によっては保護者への電話連絡に協力することを要請しても良いでしょう。 また、地域の保健所への連絡も迅速に行って指示を仰ぐのが大切です。 保健所では地域での感染発生についての情報収集をしているだけでなく、発生時の具体的な対処についてアドバイスをしています。 連携して対応できる部署や業者を紹介や、今後の具体的な対応についての指針の提示を受けられます。

実際に感染が発生してしまうと冷静さを失ってしまって何をすべきか、何からやるべきかがわからなくなりがちなので、感染状況がわかった時点でまず保健所に連絡するようにしましょう。



除菌業者の手配

一通りの連絡を終えて状況が落ち着いたたら、園内の対処をする段階に入ります。 クラス内感染が発生したら園内に感染源が残っているリスクがあるので除菌作業が必要です。 従業員に実施させることもできますが、本当に除菌できたのかが保護者から疑われてしまう可能性もあるでしょう

証明書を発行してくれる除菌業者を手配して徹底した全館除菌を実施してもらうのが適切です。 保健所に連絡をしたときに地域の除菌業者を紹介してくれることがありますが、混み合っていてすぐに手配できないケースも少なくありません。 また、地域によっては保健所で専門業者の紹介をしていない場合もあります。 クラス内感染が発生してしまったときに速やかに対応できるように予め提携業者を作っておくのは効果的な対策です。

定期的に全館除菌をしてもらう契約をしておくと安心できる環境を提供することにもつながります。 保護者も安心して子供を預けることができ、職員もあまり不安を抱かずに働けるようになるので、事前に提携できる除菌業者を探して相談しておきましょう。

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