加湿器をしまうのは早い?春~梅雨前にこそ加湿器が必要な理由とは?
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寒さや乾燥の厳しい冬を乗り越えて、加湿器の使用も減ったころでしょうか。そろそろ使わないかなと、加湿器を押し入れにしまいはじめる人も増える時期ではないでしょうか。
でも、少し待ってください!
実は、加湿器をしまい込むにはまだ早いのです。これからの時期にも加湿器は活躍してくれます。
今回は、春から梅雨前の時期こそ加湿器が必要な理由について解説します。
春~梅雨前にこそ加湿器が必要な理由まとめ

とはいえ、春から梅雨前も乾燥が続くため、この時期にも加湿器が大活躍してくれるのです。
では、春にも加湿器が必要な理由を説明していきます。
日本は春も乾燥している
日本で乾燥注意報が出ないのは、ジメジメと蒸し暑い夏だけです。春から梅雨前にかけても乾燥しています。-POINT-
後で詳しく伸べますが、加湿は花粉やウイルス対策にも有効な手段なのです。
春は花粉のほか黄砂やPM2.5も飛散している
春は花粉だけでなく、黄砂やPM2.5も飛散しています。とくに、空気が乾燥しているとこれらの物質は飛散しやすくなります。そこで、水分を付着させ、花粉などが下に落ちやすい状態にするのに加湿器が有効なのです。
ウイルスは乾燥に強い
一般的に、ウイルスは乾燥している環境下で生存率が高まるとされています。乾燥した環境ではウイルスは軽くなり、空中を浮遊する時間も長くなります。浮遊時間が長いということは、それだけ感染のリスクも高まることを意味します。新型コロナウイルスについても同様のことがいえます。
【5月~6月】乾燥が引き起こすリスクまとめ

乾燥によって生じる悪影響は、具体的には次のようなものが挙げられます。それでは、確認していきましょう。
感染症にかかりやすくなる
空気の乾燥は、口や鼻の粘膜の乾燥を招きます。乾燥した粘膜では、ウイルスなどの異物を体外に排除するための繊毛の働きが鈍くなってしまいます。そのため、異物が体内に侵入しやすくなるのです。また、乾燥している環境下ではウイルスは活発に活動します。というわけで、乾燥はウイルスなどの感染症にかかりやすくなる原因になる、というわけです。
喉が痛くなる
わたしたちの喉は、粘膜の免疫機能によって守られています。喉が乾燥していると防御機能が低下してしまうため、ウイルスや細菌に感染しやすくなるのです。このとき、喉に付着したウイルスが原因となって炎症が起こるため、喉の痛みが生じます。
肌トラブルが起こりやすくなる
空気が乾燥していると、肌を保護する皮脂や汗の分泌が減ります。その結果、肌の水分が逃げてしまい外部からの刺激に弱くなります。これは、いわゆる肌バリアが低下した状態です。肌バリアが低下すると、様々な肌トラブルが起こりやすいのです。
ドライアイを悪化させることもある
空気が乾燥していると、目の粘膜からも水分が奪われてしまいます。とくにドライアイで涙の量が不足している場合、乾燥した空気が目の粘膜を刺激して、ドライアイの悪化につながります。
【春~初夏】加湿器のお手入れ・よくある質問

そこでここでは、加湿器のお手入れについてよくある質問をまとめました。
Q:お手入れの頻度は?
A:1週間に1回が目安です。トレイやタンクにはカビや水垢が貯まりやすいので、1週間に1回のお手入れが目安です。フィルターなどのお手入れは1カ月に1回が基本となります。タンク内部の水は毎日きちんと交換するようにしましょう。
詳しくは、お使いの加湿器の取扱説明書を参照してくださいね。
Q:加湿器に付く白い塊は何ですか?
A:カルシウムや塩素、マグネシウムなどのミネラルです。この白い結晶は、水道水に含まれるミネラル成分です。加湿器の内部で水分が蒸発する際に、ミネラル成分が残って結晶となったものです。
Q:白い塊は放置しても大丈夫ですか?
A:放置してはいけません。白い塊を放置していると、カビの発生につながります。そのまま加湿器を使うと部屋中にカビをばらまいてしまいます。その空気を吸うことになりますので、人体に悪影響をおよぼします。
また、白い塊は加湿器のつまりの原因にもなりますので、放置はしないようにしましょう。
加湿器でも防ぎきれない新型ウイルスリスク、対処法は?

ひとつずつ確認していきます。
新型ウイルスの飛散抑制に有効な湿度とは
厚生労働省の発表した新型コロナウイルス感染防止のポイントによると、感染防止に適切な湿度は40%以上とされています。この実験では、スーパーコンピューター「富岳」を用いて、飛沫の拡散シミュレーションを行いました。
湿度30%の空気中で咳をすると、1.8m離れた人に届く飛沫量が、湿度60%や湿度90%の場合と比べて2倍以上に増えることがわかりました。 以上の実験結果より、部屋の湿度は70%程度が適切であるとされました。
湿度70%とするデメリット
実験上、新型コロナウィルスの飛散抑制には、湿度70%程度が適切であるとされました。ただ、人が快適に過ごせる湿度は40%~60%だといわれているのです。
湿度70%の空間で過ごすと、多くの人がじめじめしていると感じることでしょう。
また、湿度の高い環境ではカビが生えやすくなり、ダニも繁殖しやすくなるというデメリットがあります。
対処法:除菌のプロに依頼する
過ごしやすいこの時期、湿度も快適に過ごしたいですよね。とはいえ、感染が収まらない今日この頃。新型コロナウイルスの感染予防もしっかりしたいものです。そんなときには、除菌のプロに頼るのも一つの手です。ぜひ一度ご相談ください。
-POINT-
なお当社では新型ウイルス陽性の方が出た現場であっても施工をお断りすることはございません。そればかりかクラスターが発生した現場であっても、即座に駆けつけ除菌施工を行っております。
一般的なご家庭であっても、新型ウイルスの粒子が残存していればそこが感染源になりかねないのが昨今の情勢の恐ろしいところでもあります。
ということで加湿器をしまう際に新型ウイルスの飛散抑制の観点からも一度、除菌施工をお試しいただくというのも一つの選択肢となり得るでしょう。
まとめ

春に多く飛散している花粉や黄砂、PM2.5 に対しても、加湿器の使用は有効といえます。
新型コロナウイルスの飛散防止という観点からも、必要な湿度の維持は欠かせません。 加湿器を適切にお手入れして、春の乾燥を乗り越えましょう。
また、加湿器の清掃以外にも室内の一括除菌施工を行ってしまうのも良い方法です。
当社は陽性者の発生した現場であってもお伺いし、MIOXを使用した室内一括除菌施工をご提供可能です。