新型感染症で後遺症相次ぐ~血栓が引き起こすこととは~
昨今では、新型コロナによる後遺症が様々なメディアで取り沙汰されるようになりました。
ここでは、新型コロナでの後遺症の中でも特に多い「血栓」に関する内容についてご紹介します。
ここでは、新型コロナでの後遺症の中でも特に多い「血栓」に関する内容についてご紹介します。
【記事】
- INDEX -
では、具体的に感染症の後遺症にはどのような症状が現れるのでしょうか?
新型感染症の「後遺症」報道相次ぐ

しかし、新型感染症の恐怖は治療に成功した後にも続くことがわかってきました。
昨今のニュースなどでは新型感染症の「後遺症」に悩まされている人が増えていることが報道されています。実際に下記のニュース記事では“退院した新型感染症患者のおよそ76%に後遺症がある“と記載されています。
感染や病気などが原因となる後遺症とは、感染や病気の間に受けた心身への影響によって引き起こされる別の症状を指します。
新型感染症ウイルスの症状として発熱が代表例として知られていますが、後遺症の場合には必ずしも熱が出るとは限りません。症状も人によって違い、全員に後遺症が出るわけでもないのが特徴です。
新型感染症による後遺症が報道されるようになり、今では様々な種類の後遺症が発症することが認知されてきました。
その一つとして命を失うリスクすらあるものが血栓症です。血栓とは、血液の成分が凝固した塊が血管に栓のようにして詰まってしまう症状を指します。
血栓ができると発生部位によって様々な症状が引き起こされ、命を落とすことすらあります。
「血栓」が原因で起こること

血栓によって致命的なリスクがあることがよく知られている例を紹介します。
心筋梗塞
心筋梗塞は血栓によって引き起こされることがよく知られている疾患です。心筋は心臓を動かして血液を全身に送り出す役割を果たしている筋肉です。心筋梗塞は心筋が活動するのに必要な酸素が不足してしまったために壊死してしまう症状を指します。
心筋への酸素の供給は血液が担っていますが、心筋につながっている動脈が塞がってしまうと血液が行き届かなくなります。この状況が心筋梗塞で、血栓によって血管が塞がってしまうと発症する可能性があります。
心臓は全身に血液を送り出しているため、心筋梗塞が起こると全身で酸素や栄養の不足が引き起こされます。すると全身の臓器や器官が機能しなくなってしまい、命の危険を伴うことになります。
心筋梗塞は急性の疾患で、突然苦しくなってきて倒れてしまう場合がほとんどです。速やかに応急処置を行い、手術による治療をしなければ心筋梗塞由来の後遺症が残る可能性もあります。
脳梗塞
脳梗塞は脳卒中の一つとして知られている疾患で、血栓によって引き起こされる症例が典型的です。心筋梗塞の場合と同様に、脳梗塞は脳への血流が滞ってしまって脳細胞が壊死してしまう病気です。
脳は人の心身の機能を司っている器官なので、脳梗塞になると命の危険が発生します。
脳梗塞が長時間続くと脳細胞が次々に死んでしまい、手術による治療を受けたとしても後遺症が残るリスクがあります。麻痺が起こって半身不随になってしまうケースも多いことから速やかな応急処置と手術対応が求められる疾患です。
脳梗塞にも種類がありますが、アテローム血栓性脳梗塞が血栓によって引き起こされる疾患です。
脳血栓ができる際には血管の状態が悪化していることも多く、別の部位ではくも膜下出血や脳出血が起こることも稀ではありません。
新型感染症との関連では爆笑問題の田中裕二氏が新型感染症感染後に脳梗塞を起こしています。くも膜下出血も起こって入院生活を余儀なくされましたが、適切な処置を受けられたため一命を取り留めました。

田中裕二のくも膜下出血との関係は コロナ回復後の「血栓」リスク(NEWSポストセ...
1月下旬、お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二(56)がくも膜下出血(前大脳動脈解離)及び脳梗塞で深夜に救急搬送されたことが大きなニュースとなった。
-POINT-
新型感染症の後遺症による血栓症かどうかについては明確にはされていないものの、新型感染症からの回復後には脳梗塞のリスクがあるかもしれないという点は頭に入れておく必要があるでしょう。
末梢動脈血栓症
血栓による疾患として末梢動脈血栓症も深刻な病状を起こし得るものです。心筋梗塞や脳梗塞と同様に、血管が血栓によって詰まってしまい、末梢組織に血液が行き渡らなくなるのが末梢動脈血栓症の特徴です。
末梢動脈血栓症は心臓から手足で起こりやすく、初期症状としては手足の先がしびれる感覚から始まることが多くなっています。
動脈が閉塞してしまって流れなくなるとだんだんと手足の細胞が壊死していき、麻痺してしまって動かなくなるのが一般的です。
この状態が長く続くと一生手足を動かせなくなるリスクもあるので、気付いた時点で速やかに治療を受けることが必要です。
末梢動脈が閉塞する症状は動脈硬化に伴って起こりやすいことが知られています。高血圧や脂質異常症などの基礎疾患がある人はリスクが高いので注意が必要です。
また、水分の補給不足によって症状が悪化することもあるため、適度な水分の摂取を心がけるのが対策になります。
その他の後遺症

しかし、新型感染症の後遺症は他にもたくさん見つかってきています。
ここでは数ある新型感染症の後遺症の中でも頻度が比較的高いと考えられる症例を紹介します。
もし新型感染症にかかってしまい、治療を達成できたとしてもどんなことが起こり得るのかを十分に理解しておきましょう。
後遺症1:倦怠感
一般的に、倦怠感とはだるいと感じる症状を指します。体を動かしたいと思っても億劫になってしまって動かせないという経験をしたことがある人は多いでしょう。激しい運動をした後には倦怠感で動けなくなることがよくあります。
後遺症で生じる倦怠感では特に何かをしたわけではないので、猛烈なだるさを感じてしまって何もできなくなるのが特徴です。
意識としては何かをやりたいと強く思っているのに手足を動かせないという場合もあります。そもそも疲労感が強くて考えることもできないというケースもあり、症状の個人差も大きくなっています。
新型感染症の後遺症として発生する倦怠感では、痛みを伴うこともあります。
筋肉痛に近い症状を伴っていて、脱力感と疲労感と合わさってしまい、さらに動こうとする気力が失われがちです。
-POINT-
痛みがあるかどうかも人それぞれですが、感染症の治療後にはしばしばある後遺症なので念頭に置いておく必要があります。
後遺症2:味覚障害
味覚障害とは、人の五感のうちの一つである味覚に異常が起こってしまう症状です。味覚障害も感染症から回復した後によく見られる後遺症で、一時的なものの場合が多くなっています。塩味や甘味に対して鈍感になるのが典型的な例です。味が濃いものでないと食べられない、おいしくないと感じてしまいます。
また、逆にいつもの味付けが濃いと感じたり、苦みや渋みなどに鋭敏になってしまい、今まで好きだった食べ物がまずいと感じるようになることも少なくありません。私の知り合いで実際に感染してしまった人は、「好きだったコーヒーが石油のように感じてしまい飲めなくなってしまった」「1年経っても今だに味覚がもどらない」と言う人もいます。
後遺症3:食欲不振
食欲不振は食べる意欲が低下してしまう症状です。味覚障害が原因で食欲がなくなってしまうケースもありますが、味覚には異常がないのに食べる気が起きなくなるケースも少なくありません。食欲不振は軽度であれば一時的なもので、大きな問題にはならずに済みます。
しかし、後遺症として長期的に食欲不振になってしまうと日常生活に支障をきたす恐れがあるだけでなく、ひどい場合には入院生活を余儀なくされる可能性もあります。
食欲不振になるとほとんど食べられなくなり、食べても吐いてしまうようになります。栄養不足になってしまうのは明らかで、だんだんと衰弱してしまいます。
容態が良くなるまで栄養剤を点滴しなければならないこともあるので注意が必要です。
新型感染症対策には徹底した予防を

血栓のように心筋梗塞や脳梗塞などの命にかかわる疾患を引き起こすものも後遺症として認識されているため、治療ができたからといって安心できるわけではありません。
このような状況を考えると新型感染症対策は徹底した予防が必要だと言えます。たとえ確実性が高く、即効性もある治療方法が確立されたとしても、後遺症が残るリスクがあるからです。
とはいえ、「具体的に何をすればよいか分からない」と思う方もいらっしゃると思います。
新型感染症ウイルスへの感染を防ぐには、新型感染症ウイルスに接触するリスクを最小限に抑えることが大切です。その際には、感染しても症状が出ない人もいることを念頭に入れて対策を行ってください。
誰が感染源かわからない中での、有用な予防策としてお勧めなのは抗菌効果のある除菌施工です。
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