マスクは全て同じじゃない!?種類や性能を紹介します
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いっときは品薄問題に悩まされていましたが、現在ではドラッグストアやコンビニなどで、数多くのマスクが販売されているのを見かけます。
そして、そのように売られているマスクや街中で人々がつけているマスクを見ていると、実に様々な種類のものが目に入ってきます。そこで、こう考える人も多くいると思われます。「マスクってどれも同じじゃないの?どう違うの?」と。
そこで今回は、マスクの性能を決めるポイントや、普段使いにおすすめの代表的なマスクの性能について解説します。そして、マスクの性能よりもある意味大事な、マスクの正しいつけ方についても説明していきます。
マスクは全て同じじゃない、性能を決めるポイントは次の2つ!

フィルター部の捕集効率
これはつまり、フィルター部(マスクのメインの部分)が、どれぐらいの大きさの粒子をどれぐらいの効率でろ過する機能を持っているか、ということです。吸い込んだり、あるいは吐き出したりすることを防ぎたい物質や、その主な用途によって、求められるフィルター部の捕集効率は変わってきます。
具体的には、「花粉対策用」なのか、「風邪、ウイルス対策用」なのか、「PM2.5(大きさ2.5μm以下のごく小さい粒子)対策用」なのかで変わってくる、というわけです。
また、「風邪、ウイルス対策用」でも、風邪の菌やウイルスを含む飛沫を防ぎたいのか、細菌やウイルスそのものを出来るだけ防ぎたいのか、でも変わってきます。
そして、この性能については、販売されているマスク(特にサージカルマスク)の多くには具体的に記載されています。
形状
マスクが数多く使われるようになり、様々な形状のものを見かけるようになりました。マスクの形状のポイントは、いかに顔に密着させ、フィルター部(マスクのメインの部分)以外からの侵入を防ぐか、になります。要は、いかに隙間を無くすか、です。
形状は主に、政府が配布したマスクでも採用された伝統的な平形、ひだを広げて使うことで顔にフィットさせるプリーツ型、顔の形状に沿うような形にもともと作られている立体型の3タイプに分けられます。
これ以外にも、より顔に密着させるような(そしてつけやすいような)形状のものも新しく出てきているようです。
代表的なマスクとその性能は?普段使いにオススメはどれ?3選

ここで取り上げるのは「布マスク」と「サージカルマスク(不織布マスク)」と「N95マスク」です。
布マスク
布でできたマスクは、昔から使われていますし、新型ウイルス対策として政府が配布したマスクも布マスクでした。また、雑貨屋などで可愛らしい布地で作られたマスクの多くも、この布マスクです。布マスクには一般的には、フィルター部の捕集効率、つまりどのような物質の通り抜けを防いでくれるかが明示されていることはほとんどありません。
というのも、大半の布マスクはもともと、ウイルスや細菌の通り抜けを妨げる機能を持っていないからです。
最近では、花粉や細菌やウイルスの通り抜けを妨げる不織布製のフィルターを装着した布マスクも見られますが、基本的には、細菌やウイルスは通り抜けるものと考えてください。
ただし、布マスクも、「せきやくしゃみなどによって細菌やウイルスを含んだ飛沫が飛散するのを防ぐ効果」や「喉や鼻などを乾燥から守り、風邪などにかかりにくくする効果」はあります。
後に述べるサージカルマスクが入手しにくい時などに、ぜひ活用しましょう。
なお、最近よく見かけるウレタンマスクは、「せきやくしゃみなどによって細菌やウイルスを含んだ飛沫が飛散するのを防ぐ効果」もほとんど期待できないので、あまりおすすめできません。
サージカルマスク(不織布マスク)
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これらのほとんどは、いわゆる不織布と呼ばれる、普通の布に比べたら隙間が非常に細かい布でできています。ですのでここでは、不織布マスクと同じものと考えてください。
いっとき品薄状態が続いてはいましたが、最近では、入手の手軽さと性能の確かさ、使い勝手のよさが相まって、マスクの主流といっても良いかと思います。そして医療用ではありますが、家庭用のマスクとしても使われています。
このサージカルマスクは、フィルター捕集効率の性能によって、その目的がはっきりとわかれています。その性能を決める試験法も正確に決められていて、「花粉粒子の捕集」「BFE」「VFE」「PFE」といった名前がついています。
詳細は難しくなるので、以下のように覚えておいてください。
花粉対策だけでいいなら、「花粉粒子の捕集」試験をして合格しているマスクを買いましょう。
風邪やウイルス対策(ただし、細菌やウイルスそのものではなく、それらが付着する飛沫を防ぐ対策です)をしたいならば、BFE・VFEの両方で99%までの捕集をするマスクを買いましょう。
PM2.5対策までしたいならば、PFEで99%までの捕集をするマスクを買いましょう。
N95マスク
N95マスクとは、もともとは炭鉱などの産業の現場での防塵対策で使われていたもので、近年では、医療現場で感染防止にも使われています。つまり医療用マスクであり、詳しくは「感染対策に従事する医療従事者の方々が使用するマスク」といったものです。0.3μmの粒子(細菌レベルの大きさ)を95%捕集する性能、ということからこの名称がついています。
家庭用で使われる不織布マスクでは不安で、普段使いにこれを使いたがる方がいますが、正直おすすめできません。というのも、このマスクは産業や医療の現場での作業用長時間の使用には向いていないものです。
加えて、効果をちゃんと発揮するための正しい装着の仕方も非常に厳密で、医療従事者でもない限り、これを毎日完遂するのは、難しいと思われます。
さらに言えば、本来、感染対策に従事する医療の最前線にとって重要なツールであり、医療従事者でもない一般人が安易にこれを買いあさるようなことになれば、医療現場への負担が増大するだけです。
家庭内で新型ウイルスの感染者が出た場合など、どうしても必要な時に入手して使用するようにしましょう。
マスクの性能よりも大事なこと!?マスクの正しい着け方

これができるかできないかで、新型ウイルスへの感染のリスクも変わってきます。見ていきましょう。
自分の顔に合った形状、サイズのマスクを探そう
まずなにより、自分の顔に合った形状、サイズのマスクを探して使うようにしましょう。最近では、プリーツ型や立体型のマスクで、「大きめ」「ふつう」「小さめ」と3段階のサイズ展開をしている商品が増えてきています。
また、立体型の中でも、より人間の顔の形にフィットするよう工夫された形状のものも出てきています。また、息苦しさを解消する機能を有するものもみられます。
いくつか試してみて、一番自分に合ったものを探してみましょう。
子どもには子ども用のサイズを
サイズの話の続きになりますが、子どもには子ども用のサイズのマスクが販売されています。「大は小をかねる」と考える人もいますが、大きすぎるとやはり不必要な隙間が開いたり、逆に息苦しすぎて子どもが着用を嫌がるようになったりします。
大人用よりは種類が少ないのが難点ですが、いろいろ探してみましょう。
鼻の両脇やあご、頰のラインに隙間のできないように
せっかくサイズの合ったマスクを選んでも、隙間ができてしまえば、効果は大きく下がります。特に、鼻の両脇やあご、頰のラインには隙間ができやすいものです。それらの場所を特に注意して、マスクを着けるようにしましょう。
なお、厚生労働省が「マスクの正しい着け方」を動画で紹介していますので、こういったものも参考にしましょう。
着ける場所、状況を選ぶ(通勤・通学、買い物)
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たとえば、通勤・通学時でも、人混みのところでは不織布マスクを着けて、人がほとんどいない屋外ならば(息苦しさの少ない)布マスクに切り替えるなど、自分にあったマスクの着け方を探っていきましょう。
マスクだけでは不安な方におすすめの感染対策とは?

特に、最近自分の身近で新型ウイルスへの感染者が出た人や、以前から身の回りの除菌対策に不安がある人はなおさらでしょう。
そんな不安を抱えている人には、業者による家庭内や職場の一括除菌をおすすめします。マスクだけでは防ぎきれない細菌やウイルスの別角度からの有効な対策です。
まとめ

また、マスクの性能よりもある意味重要な、マスクの正しい着け方のポイントも説明しました。
そして、マスクだけでは感染対策として不安が残る、という方には、ぜひ業者による一括除菌をおすすめします。ぜひご検討ください。