2021年01月28日 / 2021年03月04日

最近話題のMIOX(マイオックス)って何?その効果も徹底解説します

新型コロナウイルスの感染拡大と同時に「MIOX(マイオックス)」という除菌剤を目にする機会が増えたのではないでしょうか。この記事ではMIOXとは一体何なのか、除菌効果や安全性について徹底解説します。

【記事】

MIOXという除菌剤は新型コロナウイルスにも有効だと聞いたことがある人もいるでしょう。 屋内に散布すると空間除菌ができる点が着目されていますが、MIOXは安全なのかが気にかかるかもしれません。

次亜塩素酸水の散布でも除菌はできるものの、塩素による有害作用があるのではないかと懸念されています。 MIOXは散布しても特に健康を害することはないのでしょうか。この記事ではMIOXの正体を説明した上で、次亜塩素酸水との比較による安全性の考察をします。


MIOXは混合酸化剤

MIOXとは「Mixed Oxidants」の略称で、混合酸化剤のことを指します。
混合酸化剤は複数の酸化性物質の混合物で、その酸化力によって新型コロナウイルスを代表とする様々なウイルスや細菌などの有害な微生物の除菌に活用されています。
除菌剤として近年注目されているMIOXについてどのような性質を持つものなのかを以下で詳しく解説します。

MIOXは水と塩からできている

MIOXは水と塩から電気分解によって作られています。 ここで言う水とは本当にただの水で、水道水を使用することが可能です。 塩は食卓塩として知られる塩化ナトリウムで、特にMIOXを作るときにはNSPと呼ばれる製品が用いられています。 水と塩を混合して特殊な電気分解処理をすることによって、除菌力を持つ混合酸化剤が作り出されます。

電気分解によって主に生成する成分は次亜塩素酸ナトリウムです。 次亜塩素酸に似ていますが、ナトリウムの塩になっているのでこのままでは次亜塩素酸水のように塩素を持続的に放出することはほとんどありません。 酸化力の本態となっているのは、この電気分解の過程で生成する様々な酸化性成分です。

MIOXに含まれる成分とは?

MIOXには主に5種類の酸化性成分が含まれていることが明らかになっています。 次亜塩素酸水と同様に塩素と二酸化塩素が含有されており、塩素系の酸化剤としての力も発揮します。

しかし、次亜塩素酸水と違ってMIOXには活性酸素が含まれているのが特徴です。 活性酸素にも色々な種類がありますが、MIOXにはオゾン、過酸化水素、スーパーオキシドの3種類が比較的高い濃度で含まれています。

酸化剤の全体量の約半分がスーパーオキシドなので、活性の本態はスーパーオキシドの酸化作用で、残りの酸化剤が同調的に働くことで高い除菌力が生み出されていると考えられるでしょう。 スーパーオキシドはラジカル種と呼ばれている強力な酸化作用を持つ活性種です。 強力でありながら短命で、すぐに除菌作用を示して無害な物質に変換されることも知られています。

また、スーパーオキシドなどの活性酸素は次亜塩素酸水では除菌できない外殻を持つウイルスや厚いバイオフィルムを持つ細菌にも有効性が高く、新型コロナウイルスに対してMIOXが有効とされる根拠の一つにもなっています。


MIOXは次亜塩素酸水よりも安全?

MIOXは強い除菌力があるとなると、次亜塩素酸水よりも安全性が低いのではないかという懸念を持たれるかもしれません。 しかし、実際には MIOXは安全性が高いことを示す証拠が多数示されてきています。  ここでは代表的な4つの観点から、MIOXが除菌剤として有効性と安全性を両立していることを概説します。

次亜塩素酸水より塩素の放出量が少ない

MIOXは次亜塩素酸水よりも散布時の塩素放出量が少ないことが示されています。 高濃度の塩素ガスを直接吸入すると、喉が痛くなる、頭痛がするなどの症状が出る場合があります。 目や鼻などの粘膜への刺激性もあることから、次亜塩素酸水を使用する際によく懸念されます。

しかし、塩素が活性の本態ではなく、あくまで補助的に含まれているMIOXであれば塩素濃度がかなり低いので、次亜塩素酸に比べると安全性が高いと考えられます。

有害副産物が少ない

MIOXは次亜塩素酸水を電解処理して散布するのに比べて有害物質の生成量が少ないことも判明しています。 次亜塩素酸水を使用すると臭素酸やアルデヒドの発生によって、不快な臭いが問題になるのが通例です。 臭素酸やアルデヒドは有害性も指摘されている物質ですが、MIOXではこれらの物質が少量しか発生しません。

また、トリハロメタンも有害性がある物質で、次亜塩素酸水の電解処理したときに発生しやすいことが知られています。 しかし、MIOXでは電気分解する速度を調整することでトリハロメタンの生成抑制を可能にしています。

このようにMIOXでは次亜塩素酸水を使ったときに問題になりがちな有害副産物が少ないため、安全性が高い除菌剤として注目されているのです。

MIOXは効果の持続性が高い

MIOXを散布すると除菌効果が長期間持続することがわかっています。 除菌の仕方による違いは多少あるものの、効果の持続は1ヶ月半~2ヶ月というのが一般的な見解です。

一方、次亜塩素酸水は製法によって持続性に違いはありますが、基本的には塩素ガスがすぐに放出されてしまうので頻繁に散布することが必要となります。 MIOXは散布の頻度を減らせるという点でも、次亜塩素酸水と比較して安全性が高いと考えられます。

MIOXは除菌速度が速い

MIOXは除菌できる細菌やバクテリア、ウイルスなどで幅広く、新型コロナウイルスにもインフルエンザウイルスにも有効です。 さらに除菌速度が速いことが示されています。次亜塩素酸水と比較すると3,500倍~5,000倍の早さで除菌することが可能です。 除菌剤の散布によって空間除菌をすることを想定すると、より少ない散布量、短い散布時間で空間全体を除菌することができるのです。


塩素剤に代わるプール除菌剤としても使用

プールでは塩素消毒が行われていることがよく知られていますが、一般的には次亜塩素酸水が使用されています。 しかし、MIOXが登場して有効性と安全性が認められたことにより、プールの除菌にもMIOXが用いられるようになってきました。 MIOXにはアンモニアの分解能もあり、次亜塩素酸水に比べてもその効果が高いことがわかっています。

プールの異臭の原因の一つとして知られるアンモニアの除去力が高いのは、衛生管理をする上でも大きなメリットと言えます。 塩素濃度も低い水準で保てることから老若男女を問わず安心して利用できるプールを維持することが可能です。

さらに水の透明度を向上させる効果も高いなど、プール除菌剤として優れている性質を兼ね備えています。

このような形で直接人が肌に触れる形でも使用されている点からもMIOXの安全性が高いことがわかります。 民営プールだけでなく学校公共施設での導入も進められていることから、安心して利用できる除菌剤だと考えられるでしょう。


MIOXは安全性が高い除菌剤

MIOXは身近にある水と塩から特殊な電気分解によって作られています。 スーパーオキシドと呼ばれる強力な活性酸素を中心とする複数の酸化剤の混合物で、相乗効果によって高い除菌力を発揮するのが特徴です。

電気分解によって初期に作られるのは次亜塩素酸ナトリウムなので、次亜塩素酸水と同じように塩素による刺激や毒性が問題になるのではないかと考えて敬遠されるケースも少なくありません。 しかし、この記事で説明したように塩素は低濃度で保たれていて、臭素酸やアルデヒドなどの他の有害物質の発生量も抑えられています。

プールの除菌剤として塩素系の除菌剤と置き換える動きがあるなど、信頼性の高い除菌剤として注目されているのがMIOXです。

MIOXは新型コロナウイルスにもインフルエンザにも有効であるとされています。 よって、施設の空間除菌をしたいときには、安全性が高く、持続性もあって除菌力も優れているMIOXを使うのが賢明と言えます。

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