2021年03月31日 / 2021年03月31日

認知症の方が「入居・宿泊」する施設等における感染対策とは?

ショートステイから老人ホームまで、認知症の方や高齢の方が宿泊・入居する施設では、利用者各位の健康状態や体力の面が一般的な宿泊施設等とは異なります。
ここでは、抑えるべきポイントを確認していきましょう。

【記事】

スタッフの感染対策

高齢者が利用する施設は、常日頃から感染対策は徹底すべきですが、昨今の新型感染症における感染対策についても同様に、高いレベルで対策を行う必要があります。

そこでまず考えたいのがスタッフの感染対策です。


対策マニュアルの周知徹底

まずは施設内・担当チーム内での感染対策マニュアルを作成しましょう。

作成したマニュアルも、ただ存在するだけでは意味がありません。リファレンス的に思い出した時に見る、といったことでは意味がありませんので、感染対策マニュアルを周知徹底することに注力すべきと言えるでしょう。

スタッフ同士の連携に使用するアプリやツールなどがある場合には、そちらのメッセージボードなどにも感染対策マニュアルを必ず掲載するようにしたいところです。

早見表のようなマニュアルがあると、日常業務の中での抜け漏れやヒヤリハット、インシデントなどを防ぐのに役立ちます。日頃からの意識徹底という意味でも効果的と言えるでしょう。

発熱時の退勤・隔離の徹底

スタッフが出勤する時には必ず体温測定を行いましょう。交代時も同様です。

出勤した時に体温が規定以上の場合は、即座にその人員の出勤をストップさせるくらいの覚悟が必要です。

発熱にもさまざまな理由が考えられますが、明らかに体温が上昇するランニングの後などでない限り、まずは施設内に立ち入らせずそのまま帰宅させることが重要となるでしょう。

引継ぎや事務連絡・作業等についても必要な作業であるため、発熱者に多少の時間作業させるというケースも想定されます。しかし、これは感染リスクを本人のみならず周囲のスタッフや入居者に拡大させることに他なりません。

そのため一分一秒でも早く、発熱や強く感染が疑われる症状を持つ人員を施設から遠ざけることが最優先すべき事項と押さえておきましょう。

その後、可能な限り速やかに本人から最寄りの保健所やで医療機関に連絡をさせ、必要に応じて検査等を受けることを指示すべきです。

感染対策における講習の実施

感染対策は、一朝一夕に身に付くものではありません。まずは知識を理解し、その後適切な対策を覚えることが何よりも重要というわけです。

また、対策を各スタッフの努力任せで具体的な指導をせず「とりあえず何でもかんでも消毒しなさい」というのは得策とは言えません

限られた時間、限られたリソースでの業務運営となりますので、効率的かつ画一的なルールやマニュアルを、きちんと講習で身に付けさせることが何よりも感染対策に効果的と言えるでしょう。

入居者居住スペースの感染対策

ここからは、入居者居住スペースにおける感染対策についてご紹介していきます。

特にスタッフのみが出入りする場所ではなく、入居者も利用するスペースの場合は入念かつ丹念な感染対策が必要となります。



面会の制限・謝絶

まず大前提として、感染症対策において普段出入りのない人物が外部から来訪することは避けておいた方が良いのは言うまでもありません。そこで、面会制限・謝絶については徹底するようにしておきたいところです。

事実、新型感染症の世界的な流行に基づき、各医療機関や療養型病棟などの多くは面会の制限を1年以上にわたり継続して行っています。高齢者が入居・宿泊する施設においても、外部からの面会は制限しておいても問題はないでしょう。

-POINT-

緊急時における面会や来訪については、別途ルール制限や人数制限などを設けることも併せて必要となります。家族や関係者からの問い合わせに対してスタッフ各位が個別に判断すると属人的な判断で対応がぶれてしまいますので、施設としてルールを確立的に設定しておく必要もあるでしょう。

外部業者等の出入り制限

外部業者の出入りについても制限をかける必要があります。

例えば介護機材のレンタル業者や様々な講師の関係者については、出入りを可能な限り制限します。それでも業務必要上どうしても出入りが発生する場合には、入居者が共有スペースに滞在していない時間帯等を設定し、その時間に業者との出入りを行うことが求められます。業者が撤収した後の除菌作業等についても必要となります。

また、ボランティアで高齢者や入居者にレクリエーションを提供する方々もいらっしゃいますが、こういった方々の出入りについても、当面の間は制限をかけることも検討しましょう。

食器・家具等の除菌の実施

食器や家具など、入居者が共通して接触する可能性のある機材全般については、徹底的な除菌対策を行いましょう。

例えば、食事の度に食器を全て除菌したり、調理器具についても定期的な除菌作業が必要となります。

各施設においては常日頃からこういった除菌対策を行っているものですが、今回の新型感染症の流行に鑑み、回数を増強したり、除菌業者を定期的に手配するなど、より粒度の高い除菌対策を行うと安心です。



認知症の入居者への対応(コミュニケーション)方法は?

認知症の入居者が施設にいらっしゃる場合、コミュニケーションや対応の方法は特に丹念に検討すべき事項です。

ここでは、認知症の入居者へどのような対応をとるべきか?どのように感染対策を行うべきか?について3つの切り口から解説します。



感染対策は無理強いしない

感染対策は様々なイレギュラー作業を伴います。特に、普段から手洗い・うがいを励行している施設もありますが、それ以外にも除菌剤の使用などで様々な感染対策が必要です。ソーシャルディスタンスの徹底が必要なケースもあるでしょう。

とはいうものの、とりわけ認知症の入居者の場合はこれらの感染対策に不安を覚えるケースもあります。普段行わないような行動が伴うからです。

拒否が出た場合には、無理強いをすることなく、個々人が可能な範囲内で感染対策をお願いするのが結果的に感染対策強化につながります。

不安にさせないことが大前提

大前提として、入居者や利用者を不安にさせるような感染対策は避けるべきと言えるでしょう。

特に、イレギュラー業務が重なるとスタッフの対応の粒度も下がることが考えられます。これ自体は致し方がない部分も多いのですが、少なくとも利用者を置いてきぼりにして感染対策を行うようなことは避けた方が良いでしょう。

不安にさせずに、きちんと理解を得ながら感染対策を行うことがトラブル回避・問題発生リスクの低減につながることをスタッフに周知徹底していきましょう。

健康観察の徹底

健康観察の徹底も重要事項の一つです。

特に認知症の方の場合は、体調不良を正確に伝えることができないケースもあります。例えば息苦しさを感じている場合であっても、息苦しいとストレートに表現することができず、その症状が意識状態の低下という形で現れてくることも往々にしてあるでしょう。

そのため、健康観察をスタッフが率先して行う必要があります。普段と違うところはないか、また普段出てこないような報告や訴えがないかどうか、スタッフが個別に記録をつける必要があります。

健康観察を徹底して普段と違う症状や状態が見られた場合には、注意深く観察を継続しましょう。また、場合によっては適切かつ迅速に医療機関や出入りの看護師など、医療従事者に情報連携・共有することも求められます。

日勤と夜勤の交代時の情報連携は特に重要です。些細なことであっても、きちんとカンファレンスするようにしましょう。



まとめ

このように、一般的な宿泊施設や共同住宅ではなく認知症の方や高齢の方が宿泊入居する施設では、通常の感染対策ではなくより高度で綿密な感染対策が求められます。スタッフへの感染対策・入居者居住スペースにおける感染対策など、セグメントを切り分けた対応も求められます。

総合して、施設全体の除菌を行うのも一つの選択肢と言えるでしょう。mamoriaではMIOXを使用した安全なスチームによる施設内の除菌施工を提供しており、施工完了時には施工証明書の発行を行っております。

感染者が出た現場でもお断り致しませんので、まずは施設全体の除菌をご検討ください。

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