2021年01月27日 / 2021年03月03日

職場内感染の防止に必要なもの・行動とは?─心構えから実際の作業まで徹底解剖

新型ウイルス感染拡大の影響もあり、職場内での感染を気にする方が増えています。この記事では職場内感染を防止するにはどのような対策が必要なのか詳しく解説いたします。

【記事】

クラスターの発生が何度もニュースで取り上げられるようになり、自分の職場内でも感染が広がるのではないかと懸念する人も多くなりました。 職場内感染は最善の予防策を進めると同時に、万が一起こってしまったときの対処フローも作成しておくのが大切です。

この記事では職場内感染防止のために取り組むべきこと、職場内感染が発生してしまったときの対処例を紹介します。 ここで説明する内容を参考にして今後の備えを進めていきましょう。



広がる職場内感染、その防止策は?

職場内感染の防止は事業継続のために欠かせません。 必要な業務を滞ることなく進められるようにするだけでなく、ニュースで話題になって社会的な信用を失わないためにも適切な防止策を講じることが必要です。 少なくとも以下に挙げる4つの取り組みを欠かさず行っていくようにしましょう。

検温等健康チェックの徹底

従業員の健康チェックを習慣化して実施するのが、まず必要な防止策です。 建物に入るときには必ず検温をして37.5℃以上の熱が出ているときには速やかに引き返させ、病院や診療所に行くように指導するようにします。

非接触式の検温器とアルコール消毒液を合わせて設置しておきましょう。 検温を徹底するために、入館時に測定結果を記入する記録簿を用意するのも効果的です。

また、従業員の体調管理を徹底するのも重要になります。 体調が悪いのに無理をして仕事をしていると免疫力が低下してしまい、新型コロナウイルスへの感染リスクも高まります。 定期的に自己申告による健康チェックを実施して従業員に健康の維持邁進を意識させるのが良策です。

手洗い・手指消毒の徹底

新型コロナウイルスの感染防止には手洗いや手指消毒が有効とされているので徹底しましょう。 接触感染は新型コロナウイルスではリスクが高いとされていませんが、口を手で覆ってくしゃみをした場合などには手を介した感染のリスクが高まります。 外出時に触れた手すりやドアノブなどに感染者の飛沫が付着している可能性も否定できません。

建物に入るときには手指消毒をするように徹底し、普段から手洗いをするように呼び掛けるのが合理的な対策です。 外出時の接触による感染リスクが高いのは確かですが、従業員や来訪者などに新型コロナウイルスのキャリアがいて、建物内で感染してしまうという可能性もあります。

そのリスクを低減させるためにも部屋やトイレ、給湯室などに消毒液を設置して手指消毒の励行をするのが賢明です。 気になったときにテーブルやデスク、ドアノブなども消毒できるようにスプレー式の消毒液も各所に設置しておくと良いでしょう。

換気の徹底

職場の換気をルール化して実践していくのも重要な対策です。 密閉された空間に新型コロナウイルスのキャリアがいるとクラスターが発生するリスクが高いのは事実です。

ニュースで取り上げられている集団感染では密室の中で感染者と接触していたケースが大半を占めています。 職場の換気を徹底して行うよう呼び掛けるのも効果的ですが、冬や夏のように窓を開けて換気するのを従業員が嫌がる時期もあります。

雨や雪のときにも窓開けによる換気は難しいので、換気扇による常時換気の実施をまずはルール化するのが適切です。 それに加えて昼休みや就業前、終業後などに一定時間の換気を実施するなど、建物内の空気を定期的に総入れ替えできる仕組みを作ればより安心できる環境を整えられます。

3密を誘発する社内行事の自粛または調整

密集、密接、密閉の3密を誘発するような社内行事は、自粛するか別の方法で実施する、あるいは調整して3密を避けられる状況で行うようにしましょう。



職場内感染が発生したときは

もし職場内感染が発生してしまったときには誰もが慌ててしまう可能性があります。 予め連絡フローや対処フローを作成しておいて、その通りに行えば良い体制を整えておくのが効果的です。 ここでは最も単純なフローの例を紹介するので、叩き台にして現場に合わせたフローを用意しておきましょう。

ステップ1:濃厚接触者の確認・迅速な周知

職場内感染の事実が発覚したときにはまず情報の迅速な収集と周知が必要です。 職場で感染者が出たという噂が流れた時点で従業員はパニック状態になっている可能性があります。 このような状況では噂から始まっていつの間にか事実とは異なる情報が広まってしまうことも稀ではありません。 職場内感染者が出たときに対策する本部を組織しておくのが肝心です。

複数の部署の経営者または従業員から組織を構成しておき、特定の部署で集団感染が起こったとしても対応が遅れないようにするのも重要な点です。 感染者を特定したら、その従業員と過去2週間以内に濃厚接触をした人を確認します。 濃厚接触者には自宅待機を命じて、速やかに病院や診療所で検査を受けるように指示しましょう。

これと並行して状況を整理して職場内に通知します。 職場からの正式な情報が得られると従業員の精神状態も落ち着いてきて冷静な判断ができるようになります。 また、職場外の人との接触の可能性がある場合には、情報を収集した上で可能な範囲で事実を伝えるのが誠実な対応です。 出入りの業者に対しても速やかに職場内感染があったことを連絡して適切な対応を取ってもらいましょう。

ステップ2:保健所等への迅速な連絡

新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者については該当者に指示を出して対応を求めることになりますが、それだけで職場内感染は終結したわけではありません。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために各地域の保健所等が情報収集と対策指導を実施しています。

事業所等で感染が確認されたときには速やかに保健所等へ連絡しなければなりません。 感染に関する情報が整理された時点で保健所に連絡して状況を詳しく説明しましょう。 職場外の感染者と濃厚接触した可能性がある場合にはどのように伝えたら良いかがわからない場合もあります。 感染者や濃厚接触者の家族から不安の問い合わせがあるケースも少なくありません。

この対応の仕方についても保健所からの指導を受けられるので、不安がある場合には事実報告の際に相談するのが良い方法です。 感染者や濃厚接触者への対応についても2週間の外出自粛など、公的なルールに従った伝達事項についての説明を受けられます。 指示をする前に正しい内容なのかを確認したい場合にも保健所等に連絡を取るのが賢明な判断です。

ステップ3:職場内の除菌作業・業者の手配

職場内感染が起こった後は職場環境の安全性を確保することも欠かせません。 感染者や濃厚接触者が職場内で仕事をしていた期間がある場合がほとんどなので、職場内の除菌を実施する必要があります

保健所に連絡をすると除菌作業についての具体的な指示を受けられるのが一般的です。 使用して良い消毒液・除菌液の種類や散布すべき範囲、除菌時に使用する必要がある保護具などについても詳しく説明する保健所が増えてきています。

ただ、職場内の除菌作業を従業員に行わせるのは大きな抵抗を受ける可能性があります。 さらに感染者を出してしまうリスクもあるので、専門業者に依頼して除菌作業をしてもらうことを検討しましょう



事前の心構えと共有で「備える」ことが重要

事業者にとって職場内感染の防止は欠かせない取り組みです。 事業者自身だけでなく従業員にも感染リスクを下げる意識を徹底させ、新型コロナウイルス対策の心構えを共有するように努めましょう。

感染防止策をルール化して当然のこととして取り組めるようにするのが大切です。 万が一の感染発生時の対処についても組織や対応フローを作って速やかに対応できる体制を整えておくのが賢明です。 従業員を守る取り組みによって社会から評価される面もあることも考慮して全面的な備えをしておきましょう。

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